『恵まれた物件多い』~都内マンションの建替え事例を分析<東京都>~

投稿日:2014年06月27日 作成者:右田 順久 (2116 ヒット)

東京都は容積使用率等に関する都内マンション建て替え事例の分析結果を公表している。最寄駅から徒歩10分以内に立地し、指定容積率に余裕があり、平均還元率80%など、「条件に恵まれたものが多い」と評している。
データは5月22日に開かれた第1回東京都住宅政策審議会企画部会に提出されたもの。作成は東京都のマンション課。6月5日付けで都の都市整備局ホームページ「計画・調査・審議会」の「東京都住宅政策審議会~意見の概要」内で資料を公表した。資料名は「東京の住宅政策の現状と課題 マンションの適正化、マンション再生の誘導」。
データは「駅からの距離と容積使用率」「敷地面積と容積使用率「延べ床倍率と還元率」の3つ。建て替え時の平均築年数早く40年。都内の建て替え実績約100件中、数値が把握できる物件をグラフ化している。駅からの距離では通常徒歩10分以内とされる500m圏内に集中。敷地面積は500平方m前後が多く、500平方m未満の小規模マンションは殆どない。指定容積率に対する使用率は50%付近に点在し、100%を超える所謂容積の既存不適格マンションは1件しかない。建て替え前後の延べ床面積を比較した延床倍率は平均で1.5倍。従前の専有面積に対し無償で取得できる専有面積の割合を示す還元率の平均は80%だった。
マンション課では「初めてクロス集計してみたが、敷地に余裕があるなど条件に恵まれた物件が多い」と分析している。
(マンション管理新聞:6月25日付)


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