「指針」の素案を公表・8月中旬にも意見公募<東京都>~ 検討委設置・適正管理の「具体例」提示~

投稿日:2019年08月08日 作成者:右田 順久 (1225 ヒット)

東京都は7月28日、25日に「マンションの管理の適正化に関する指針に関する検討会」(齋藤広子座長)の第1回会合を開いた、と発表した。当日は「マンション管理の適正化に関する指針」の素案が提示された。管理組合が適正な管理に向けて取り組む際の具体的な行動指針を定めたもので、8月中旬にも意見公募(パブリックコメント)を実施する。9月には第2回検討会を開き、最終まとめ案を示す予定だ。

指針は、今年3月29日に施行された「東京都におけるマンションの適正な管理の推進に関する条例」で、「都知事が定める」と規定されている。
この日示された素案は総則と①管理不全を予防するための必須事項➁適正な管理を行う上で重要な項目➂マンションの社会的機能を向上する取り組み④その他管理適正化に関する重要な事項―で構成。管理組合・区分所有者らに「管理組合の活動が指針に示す事項を満たすよう努める」ことを求めた。
素案はおおむね、都が作成した「マンション管理ガイドライン」を踏襲しており、適宜加筆・修正している。指針策定次第、来年3月末をめどにガイドラインも改訂する。

検討会は適正化指針の制定に伴い、指針に定める事項を審議する目的で、7月4日付で設置された。主な検討事項は管理不全を予防するための必須事項、適正な管理を行う上で重要な項目など。委員は左記の通り。会には委員に加え、「先行区」代表として豊島区の住宅課長も参加している。
座長=斎藤広子・横浜市立大学国際教養学部教授/浅見真二・公益財団法人マンション管理センター総合研究所長/川上NPO法人日本住宅管理組合協議会会長/篠原みち子弁護士/鈴木良宜・一般社団法人マンション管理業協会事務局長/森川誠・同不動産協会理事・事務局長/若林雪雄・同東京都マンション管理士会副理事長。
(マンション管理新聞:令和元年8月5日付)

 


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